それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。朝方は調整の動きが強まり、ダウが360ドル安水準まで下落しました。しかし、売り一巡後は持ち直し、結局プラス圏での引けとなっています。NASDAQはマイナス圏での引けとなっていますが、引けにかけて大きく持ち直しており、市場全体のリスク回避的な動きは強まっていません。一方、米国債利回りもまちまちとなっていますが、やや上値の重さが意識される展開です。米10年債利回りはやや下げ幅を拡大しての動きであり、ここまでの上昇に対する調整の動きが意識されています。また、ドルは堅調地合いとなり、ドル/円リスク回避的な動きが強まっていないことなどを受けて105円台前半での推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均がやや上値の重い展開となるのではないでしょうか。方向感は見えにくいところではありますが、米株が一時売り込まれていることなどを受けて調整の動きが入る可能性はありそうです。ただ、ドル/円がしっかりとした動きとなっており、積極的に売り込む展開にもなりにくいでしょう。調整の動きが意識される反面、ダウの上昇などが好感される局面となっています。為替相場はドル/円が105円台を維持できるかがポイントとなりそうですが、底堅い動きは維持されるのではないかとみています。