それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなっています。米経済の先行きに関しては楽観的なムードが漂っており、ダウも一時プラス圏に浮上する場面がありましたが、利食い売りに上値を抑えられて引けにかけて売り圧力が強まる展開となりました。ダウは140ドル安水準となり、日中安値圏で引けています。米国債利回りは10年債利回りに調整の動きが入り、マイナス圏に沈んでいますが、全体的には債券に対する売り意欲は根強くなっています。また、為替相場はドルが軟調となる中、ドル/円は大きな動きにはなっていません。106円台半ばから後半での推移であり、円売り圧力がくすぶる動きとなりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が小動きとなるのではないでしょうか。米株は下落しての引けとなっていますが、昨日の段階で日経平均は大きく下落していますし、ドル/円は底堅い動きを見せています。リスク回避的な動きが意識されていることから上値の重さが意識されるものと思われますが、積極的に売り込む展開にはならないのではないでしょうか。ドル/円は107円台まで上昇といった動きにはなりにくいところではないかとみています。やや上値の重さが意識されるものの、こちらも大きな動きにはなりにくいのではないでしょうか。