それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなっています。米経済の先行きに関しては楽観的なムードが漂う一方、足元の経済に対する懸念が広がっています。さらに米国債利回りの上昇を受けてハイテク株に対する売り圧力が強まっています。週末に米雇用統計が発表となりますが、昨日発表となったADP雇用統計やISM非製造業景況指数は市場予想を下回っており、やや警戒感が強まる状況となっています。とはいえ、ダウは日中は堅調な動きを見せており、積極的に売り込む展開にはなっていないことには注意が必要でしょう。また、米国債利回りは前営業日に下落した10年債利回りを中心に上昇し、債券売り圧力が強まっています。また、ドルは堅調地合いとなって推移しています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が軟調地合いとなるのではないでしょうか。昨日の段階で上昇していましたが、それに対する修正の動きが入るのではないでしょうか。ただ、ドル/円が107円を挟んでの動きとなっており、相場の下値を支えそうです。週末に雇用統計を控えていることから様子見ムードが意識されやすく、大きな動きにはなりにくい局面ということができそうです。ドル/円に関しても107円台を維持することがやや難しいところかもしれませんが、積極的に売り込む展開にもなりにくく、107円を挟んでの動きが展開されるのではないでしょうか。