それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。ダウは大幅上昇、NASDAQは大幅下落と明暗がはっきりと分かれています。米国の大規模追加経済対策に対する期待感からダウが上昇し、それに伴い米国債利回りも上昇したことでハイテク株に売り圧力が強まる展開となっています。ダウも一時650ドル高水準から上値を削っていますが、下げ幅は限定的で、結局300ドル高水準で引けています。ただ、VIX指数などは上昇しており、市場には米国債利回りの上昇に対する警戒感は根強いところとなっています。米国債利回りの上昇を受けてドルは堅調地合いとなり、ドル/円は109円を意識しての動きとなっています。円は全体的には軟調で、クロス円は底堅い動きが展開されました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が上昇する可能性が高そうです。NASDAQは下落しているもののダウの上昇や円安、昨日の下落に対する調整の動きなどが意識されそうで、上値を拡大しやすい局面ということができそうです。為替相場はドル/円が109円を回復できるかがポイントとなりそうです。米国債利回りの堅調地合いを背景に、ドルに対する買いの流れが意識されていることから109円台を回復する可能性は十分にありそうです。ただ、達成感などもありそうで、積極的に上値を拡大するかどうかは不透明であり、日中は伸び悩むのではないかとみています。