それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。米国の追加経済支援策に対する期待感やOECDが2021年の世界経済の成長見通しを引き上げたことなど背景に買い優勢の流れとなっています。米国債利回りが大きく低下したことでNASDAQを中心に上げ幅を拡大しましたが、調整の動きもあり、ダウは小幅高にとどまっています。また、為替相場はドルが軟調地合いとなっています。米国債利回りの低下を背景にドルに対する売りが意識されています。米国債利回りは3年債入札の好調を受けて債券に対する買い意欲が強まる流れとなっており、長期債利回りを中心に下げ幅を拡大する展開となりました。ドル/円はドル売り圧力に上値を抑えられました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均がやや上値の重い展開となるのではないでしょうか。米株は上昇しているものの、ドル/円が上値を抑えられており、昨日の上昇に対する調整の動きが意識される可能性が高いのではないでしょうか。ただ、リスク志向の動きが意識される状況であり、クロス円の上昇なども株価の下値を支えるのではないかとみています。日中は底堅い動きが意識されるのではないでしょうか。為替相場はドル/円が108円台半ばでの推移となっていますが、ここからさらに売り込まれるといった動きにはなりにくいのではないかとみています。