それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。米国の新規失業保険申請件数やJOLT求人件数が市場予想よりも良かったことや米国の追加経済対策が成立したことが好感される展開となっています。ダウは一時360ドル高水準となるなど買い優勢の流れが強まりました。引けにかけて若干上値を抑えられましたが、200ドル弱の上昇となって引けています。リスク志向の動きが強まったことで、米長期債利回りは上昇基調です。特に入札がさえなかったことで30年債に対する売り圧力が強まり、30年債利回りが大きく上昇しています。その一方でドルはECBの声明などを受けて軟調地合いとなりました。ただ、円はリスク志向の動きを受けて円安基調を強め、ドル/円も底堅い動きとなりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が上昇する可能性が高そうです。ドル/円の堅調や米株の上昇などが意識されそうで、上値を拡大しそうです。昨日の上昇や週末を控えての調整の動きも入りそうですが、下値は堅そうです。ドル/円もリスク志向の動きの強まりを背景に下値の堅い動きとなるのではないでしょうか。ドル売りが意識されているので109円を目指しての動きにはさすがになりにくいとみていますが、108円台中盤から後半の動きが展開されるのではないかとみています。