それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大きく下落しての引けとなっています。米国の新築住宅販売件数が市場予想を下回った事や、欧州でのコロナウィルスの感染拡大に対する警戒感などが意識され、リスク回避的な動きが強まっています。VIX指数は再度20を突破しています。ダウは300ドル超の下落となるなど、下値を拡大しての引けです。米国債利回りも2年債入札が順調となったことなどもあって大きく低下しています。その一方でドルはユーロやポンドなどに対して買われやすい地合いとなり、ドル・円が上昇しています。ドル/円は小幅に下落しての推移です。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が売られやすい地合いとなりそうです。昨日までの下落に対する調整が入るかどうかといったところですが、ダウが300ドル超の下落となり、ドル/円やクロス円でも円高が進行する局面であり、市場全体にリスク回避的な動きが強まりそうです。為替相場はドル/円はドルに対する買い意欲も根強く、積極的に売り込むといった展開にはなりにくいのではないでしょうか。ただ、リスク回避的な動きが意識される中で円売り圧力は強まらず、108円台半ばでの推移が続きそうです。