それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。朝方は新規の材料待ちとの思惑や原油価格の大幅下落などを背景にポジション調整の動きが強まり、340ドル安水準まで下落しました。しかし、売り一巡後は持ち直し基調を強め、結局200ドル弱の上昇となっています。要人発言で、米国の緩和的な金融政策の長期化が意識される一方で、足元の経済に対する楽観的な見方が広がったことが好感される展開です。ただ、注目を集めていた米7年債入札がやや不調となったことで、長期債を中心に売られたことで、NASDAQはプラス圏での引けながら伸びを欠く展開となりました。そうした中で為替相場はドルに対する買いが強まる一方、コロナ対策の進展を好感してポンドに対する買いが意識されています。円は軟調地合いで、ドル/円は109円台での推移となりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が買いの流れを強めるのではないかとみています。昨日の上昇に対する調整が入る可能性はありますが、状況としては円安の進行などもあり買われやすい地合いとなりそうです。ドル/円も底堅い動きが維持されるのではないかとみており、109円台を維持する可能性が高いのではないでしょうか。ドルに対する買いの流れが意識される局面であり、しっかりとした動きが期待できそうです。