それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなっています。日中ダウは前営業日終値を挟んでの小動きとなっていましたが、調整の動きなどが意識されて引けにかけてやや上値を抑えられる動きとなりました。NASDAQなども下落しての引けとなっていますが、全体的には大きな動きとはなっておらず、様子見ムードが強まる展開となっています。ただ、米国債利回りが大きく低下したことでドルに対する売り圧力が強まり、ドル/円は110円を割り込んでの推移となっています。リスク回避的な動きが意識される局面ということができそうです。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が上値の重い展開となるのではないでしょうか。昨日の段階で大きく下げており、その調整が入る可能性はありますが、ダウの下落やドル/円の軟調地合いなどを背景に、上値を抑えられるのではないでしょうか。ドル/円は110円を回復できるかに注目が集まりそうですが、状況としてはリスク回避的な動きが意識されており、ドルの上値が抑えられているだけに伸びを欠きそうです。ただ、手掛かり材料難となっていることから、大きな動きにはなりにくいのではないかとみています。