それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなっています。コロナワクチンの普及に対する警戒感が広がったことでリスク志向の動きが巻き戻されています。『J&Jのワクチン、委託工場での製造中止をFDAが要請』といった報道が嫌気される展開となりました。ただ、経済の先行きに対する期待感は根強く、ダウは引けにかけて小幅に持ち直しました。米国債利回りは長期債が上昇し、米10年債利回りが1.60%台を回復しています。その一方でドルはユーロやポンドに対する買いが意識されて軟調となり、ドル/円も108円台前半での水準にまで押し込まれる展開となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が軟調となるのではないでしょうか。米株の下落やドル/円の軟調などを背景にリスク回避的な動きが意識されるのではないでしょうか。ドル/円に関しては108円台を維持することができるかがポイントとなりそうです。割り込む可能性も十分にありそうですが、積極的に売り込む展開にもなりにくいところではないかとみています。一時的に割り込んでも持ち直すのではないかとみています。