それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなっています。コロナワクチンの普及に対する警戒感が広がったことで続落する展開となりました。ダウは一時下げ幅が400ドルに迫るなど、下値を拡大しています。そこからは持ち直したものの、250ドル安水準で引けています。リスク回避的な動きが強まったことで米国債利回りは長期債利回りが大きく低下しています。また、安全資産としてのドル買いも見られています。また、円に対する買い意欲も強まっており、ドル/円も上値の重い展開となりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均の上値が抑えられるのではないでしょうか。昨日の大幅安の調整が入る可能性はありますが、ダウの軟調やドル/円の上値の重い展開などを眺めて売りの流れが意識されやすい状況となっています。ドルインデックスが堅調地合いとなっていることからドル/円が若干持ち直す可能性はありそうですが、積極的に買い進むといった展開にはなりにくいところでしょう。日経平均の動き次第ではドル/円が108円を一時的に割り込む可能性もありそうです。ただ、108円割れの水準では買い戻しの動きが見られるのではないかとみています。