それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大きく下落しての引けとなっています。朝方は市場予想よりも良かった米新規失業保険申請件数などを好感して米株は小幅まちまちとなりましたが、バイデン大統領が富裕層対象のキャピタルゲイン税の増税を計画との報道を受けて急激に売り圧力が強まり、ダウは一時420ドル安水準にまで下落しました。引けにかけて若干押し戻したものの、320ドル安水準での引けとなりました。米国債利回りは長期債利回りを中心に上値の重い展開となる一方、リスク回避的な動きの強まりを受けて安全資産としてのドル買い・円買いが強まりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が下落する可能性が高そうです。昨日の大幅上昇に対する調整の動きなども見られそうで、朝方から売り優勢の流れとなるのではないでしょうか。為替相場も円買い圧力が強まりそうで、ドル/円は108円割れの水準が意識されそうです。ただ、ドルに対する買い意欲も根強く、ドル/円は大きな動きとはなりにくいのではないでしょうか。クロス円は上値の重い展開となりそうです。