それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。米国の新規失業保険申請件数やGDPは市場予想を下回り、ダウも一時マイナス圏に転じる場面がありましたが、米企業決算や金融政策の先行きに対する思惑などが意識されて持ち直し、引けにかけて上値を拡大しました。ダウは34000ドルを回復しての引けであり、リスク志向の動きが意識される展開となりました。米国債利回りは長期債利回りが上昇する動きとなっています。一方、ドルは前営業日終値を挟んでの動きで方向感の見えにくい展開となりました。また、リスク志向の動きが意識される中で円は軟調地合いとなって推移しています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が上昇する可能性が高そうです。ダウの上昇やドル/円の堅調などが好感されてしっかりとした動きが展開されるのではないでしょうか。祝日開けで週末ということもあり日中は様子見ムードが強まる可能性もありそうですが、底堅い動きが意識されそうです。為替相場はドル/円が109円台を再度回復するかに注目が集まりそうです。リスク志向の動きの強まりを受けて円に対する売りの流れが意識されやすく、109円台の回復は可能性が高そうです。ただ、そこからさらに上昇となるかは不透明で、ドルインデックスの伸び悩みなどを嫌気して上値の重い展開となりそうです。