それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。米国の経済指標の堅調や緩和的な金融政策に対する根強い期待感などから買い戻しの動きが強まっています。仮想通貨(暗号資産)市場が押し戻したことも好感されており、ダウは180ドル高水準での引けとなりました。一方、米国債利回りは低下しての動きで、ドルの上値を抑えています。ドルは独歩安となっており、ドル/円は109円台を割り込んでの推移となっています。ただ、リスク志向の動きが意識される中でクロス円は全体的に底堅い動きとなりました。
こうした動きを受けて、東京市場では底堅い動きが展開されるのではないでしょうか。ドル/円の下落が警戒されそうですが、米株高などを背景にリスク志向の動きが意識されており、しっかりとした動きとなるのではないでしょうか。ただ、週末ということもあり、大きな動きにはなりにくいのではないかとみています。為替相場はドル/円が109円台を回復することができるかに注目が集まりそうです。目先は108円台後半での推移となっていますが、ドルに対する売り圧力が根強く、回復はやや難しいのではないかとみています。ただ、リスク志向の動きが意識される状況ですので、下値も堅そうです。