それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。コロナワクチン接種が進んでいることで、経済の再開に対する思惑が意識されてリスク志向の動きが強まりました。ダウは一時260ドル高水準となるなど堅調地合いとなり、結局180ドル高水準で引けています。米国債利回りは低下しての動きです。米国の金融政策に対する思惑などから債券に対する買い戻しの動きが意識されています。ただ、米株の上昇などもあり、そこまで大きな動きにはなりませんでした。米国債利回りの低下を背景にドルの上値は抑えられています。とはいえ、為替相場は全体的には大きな動きとはならず、円はまちまちでの推移となりました。
こうした動きを受けて、東京市場では堅調地合いが維持されるのではないかとみています。ドル/円の上値は重かったものの、大きな動きにはなっておらず、ダウの上昇が好感される展開となるのではないでしょうか。ただ、米国が日本への渡航中止勧告を出したことが嫌気される可能性があり、日中は上値が抑えられることも視野に入れておいたほうが良いかもしれません。為替相場は全体的には方向感の見えにくい展開となるのではないかとみています。新規の材料待ちとなり、様子見ムードが強まるのではないでしょうか。ドル/円は109円台回復となるかどうかに注目ですが、ドル売りの流れがくすぶる中で難しいのではないかとみています。ただ、リスク志向の動きが意識されているので、売り圧力も強まりにくいところではないかとみています。