それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は小幅に上昇しての引けとなりました。足元の米経済に対する楽観的な見方からダウは朝方130ドル高水準にまで上昇しました。しかし、利益確定の動きが意識される中で日中は上値を抑えられ、結局20ドル高水準での引けとなりました。ベージュブックは大きなサプライズは無く通過しています。インフレ加速に対する警戒感もありましたが、そこまで材料視されませんでした。米国債利回りは低下しての推移。前営業日の堅調地合いに対する調整の動きなどが意識されています。一方、ドルは小幅に上昇しています。市場全体が様子見ムードとなる中で方向感の見えにくい流れとなっています。ドル/円はプラス圏での推移となりましたが、NY時間帯は調整の動きに抑えられました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が方向感の見えにくい展開となりそうです。リスク志向の動きが意識される局面ではありますが、昨日の日経平均の上昇などに対する調整の動きなども見られそうで、上値を追いにくい局面です。ただ、ドル/円の底堅い動きなどを背景に売り圧力が強まる展開も見込みにくい状況です。市場全体の様子見ムードが意識される中で方向感の見えにくい流れとなるのではないでしょうか。ドル/円も大きな動きにはなりにくく、狭いレンジでの動きが展開されるのではないかとみています。