それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなりました。朝方は調整売りに抑えられてダウが260ドル安水準まで下落しましたが、ADP雇用統計がほぼ1年ぶりの大幅な伸びとなったことで買い戻しの動きが意識され、日中はプラス圏での推移となりました。ただ、引けにかけてはテーパリングに対する警戒感などから売りの流れが強まり、結局20ドル安水準での引けとなりました。米国債利回りが大きく上昇し、10年債利回りは1.60%を大きく超えての推移です。週末の米雇用統計に対する思惑などもあり、債券に対する売り圧力が強まりました。米国債利回りの上昇を背景に、ドルが大きく上昇しています。主要通貨に対して独歩高となっており、ドル/円は110円台を突破しての推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が底堅い動きとなるのではないでしょうか。米株は下落しているものの、ドル/円が110円台を突破する動きを見せいていることが意識されそうです。ただ、ここまでの堅調地合いに対する調整の動きや、米雇用統計を控えてのポジション調整が入りそうで、日中は伸びを欠く展開となるのではないでしょうか。ドル/円も110円台は維持される可能性が高そうですが、積極的に上値を追う動きにはなりにくいのではないかとみています。