それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなっています。ダウは朝方から下落し、日中は一時プラス圏に浮上する場面もありましたが、FOMCを控えてのポジション調整の動きが意識される中で上値を抑えられ、結局90ドル安水準での引けとなりました。米国債利回りは小幅まちまちでの引けとなっています。様子見ムードが強まる中、前営業日終値を意識しての動きが展開されました。米10年債利回りは一時1.50%を回復しましたが、結局マイナス圏での引けとなっています。米国債利回りの上値の重い展開を眺めてドルも上値の重い展開となりましたが、ポンドやオセアニア通貨の下落を眺めてドルインデックスはプラス圏での推移となっています。また、ドル/円は110円台前半での小動きで、方向感の見えにくい展開となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が下落するのではないかとみています。米株の軟調地合いを眺めて上値を抑えられそうです。昨日の上昇などに対する調整の動きなども見られそうです。ただ、FOMCを控えていることもあり、積極的には動きにくいところであり、さらにドル/円が110円台を維持していることなどもあわせて考えると、日中は下げ渋る展開も見られるのではないかとみています。また、ドル/円は110円台を維持することができるかに注目です。ドルの下値の堅さが意識される中ではありますが、リスク回避的な動きが意識される中で上値は重そうです。110円を割りこむ動きも見られるのではないかとみています。ただ、積極的に売り込むには材料不足ではないかとみています。