それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大きく下落しての引けとなっています。FOMCにおいて、政策金利は現状維持となったものの、予測において2023年末までに2回の利上げが予想されたことが意識され、リスク回避的な動きが強まりました。ダウは260ドル安水準での引けとなっており、先行きに対する警戒感が強まりました。また、米国債利回りは大幅上昇となっています。米2年債利回りは約1年ぶりとなる0.20%を回復し、10年債利回りは1.57%台にまで上昇する展開となっています。債券に対する売り圧力が強まる展開となっており、、こうした動きを受けてドルが大きく上昇する展開となっています。ドル/円が110円台の中盤から後半にまで上昇する一方でクロス円は軟調地合いとなっています。リスク回避的な動きの強まりが円に対する買いを意識させました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が大きく下落するのではないでしょうか。昨日の段階で150円安となっていますが、米国の金融政策を眺めたリスク回避的な動きが意識されやすい状況ではないかと思われます。ドル/円が大きく上昇しており、これがどの程度株価の下値を支えるかといったところかと思われますが、クロス円の軟調などが警戒されやすく、全体的に上値の重さが意識されるのではないでしょうか。ドル/円は111円を回復できるかがポイントとなりそうです。ドルに対する買いが意識される中でドル/円は底堅い動きを見せるのではないかと思われますが、リスク回避的な動きが意識される中での動きであり、111円回復はやや難しいのではないかとみています。