それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。ダウは210ドル安水準であり、FOMCからの売りの流れが継続する展開となっています。一方、ハイテク銘柄などに買いが入ったことでNASDAQは大きく上昇しています。やや方向感の見えにくい状況となっていますが、全体的にはリスク回避的な動きが意識されやすい局面ということができるのではないかとみています。一方、米国債利回りは長期債が大幅に低下しています。フィラデルフィア連銀の製造業景気指数が市場予想を下回ったことなどが意識され、FOMCでの急騰に対する調整の動きが意識される展開となっています。ただ、ドルは大幅続伸となっています。対円ではリスク回避的な動きの強まりからドル/円も上値を抑えられましたが、ユーロ/ドルなどは1.20ドルを割り込む動きを見せるなど、ドル買い圧力が強まりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価がやや上値の重い展開となるのではないでしょうか。米株の方向感が若干見えにくいところですが、ドル/円の上値が抑えられたことなどを受けて株安が意識されやすいのではないかとみています。ただ、ここまでの下落に対する調整の動きなども意識されそうで、積極的には下値を追いにくいのではないかとみています。問題は29000円を割りこむかどうかといったところですが、割り込む可能性は高そうですが、日中は下げ渋るのではないかとみています。また、為替相場はドル/円が110円台を維持できるかがポイントとなりそうですが、ドルに対する買い意欲が根強い状況であり、下値は堅いのではないかとみています。