それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大幅上昇となって引けています。買い戻しの動きが意識され、ダウは一時610ドル高水準となっています。引けにかけて若干抑えられましたが、580ドル高水準での引けとなっています。米経済の先行きに対する期待感から原油価格が上昇し、エネルギー関連株を押し上げました。また、米国債利回りは長期債を中心に大幅上昇となって引けています。株高や前営業日の大幅低下などに対する修正の動きが意識され、30年債利回りは2.1%を回復しました。一方、ドルは軟調。ユーロやポンドに対する買い戻しの動きが強まり、ドルの上値を抑えています。ホールデン委員の最後の政策決定会合に対する思惑から、ポンドに対する買い意欲が強まりました。また、ドル/円は株高などを背景に円売りの流れが意識され、底堅い動きとなっています。クロス円は大幅上昇となり、円に対する売りが強まっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が大幅上昇となる可能性が高そうです。昨日の大幅下落に対する修正の動きも意識されそうで、朝方から急騰する可能性が高そうです。円売り圧力が意識されている状況であり、ドル/円の底堅い動きも好感されるのではないでしょうか。リスク志向の動きが意識される中で、日中も堅調地合いから上値を拡大しやすい局面ではないでしょうか。ドル/円も110えんだい半ばでの推移となっていくのではないかとみています。