それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。朝方は調整売りに上値を抑えられましたが、積極的に売り込む展開とはならず、買い戻しに下値を支えられる動きとなりました。その後、パウエルFRB議長がインフレは一時的といった認識を再度示したことで買いの流れが強まり、結局ダウは60ドル高水準での引けとなりました。また、NASDAQが最高値で引けるなど、ハイテク銘柄に対する買いの動きが強まりました。一方、米国債利回りは低下しての推移となっています。タカ派的な発言などに対する修正の動きが見られており、債券に対する買い戻しの動きが意識されています。10年債利回りは1.46%台での推移となっています。米国債利回りの低下などを背景に、ドルの上値も抑えられています。ただ、対円ではリスク志向の動きの強まりなどを受けて底堅い動きが展開されました。ドル/円は110円台半ばから後半での推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が底堅い動きを見せるのではないでしょうか。昨日の大幅上昇を受けての動きとなりますが、米株の堅調や円に対する売りの流れの強まりなどを受けてリスク志向の動きが強まるのではないでしょうか。ただ、ドル/円は米国債利回りの低下などを眺めて上値の重い展開となるのではないでしょうか。ただ、積極的に売り込む展開にはなりにくそうで、110円台半ばでの様子見ムードが強まるのではないかとみています。