それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は小幅に上昇しての引けとなっています。朝方はダウが180ドル高水準まで上昇したものの、日中は利食いなどに上値を抑えられました。NASDAQAやS&P500も小幅にプラスとなり、終値ベースの史上最高値を更新しています。調整の動きは見られていますが、基本的にはリスク志向の動きが意識されており、上値を拡大しやすい局面が継続しています。一方、米国債利回りは低下しています。月末・四半期末の動きを眺めて債券に対する買いが意識されました。米株が上値を抑えられたことも債券に対する買い意欲を強め、米10年債利回りは1.47%を割り込んでいます。また、為替相場はドルが上昇しての推移です。ポンドに対する売りの流れが意識され、ドルの下値が支えられています。また、円は買い戻しの動きを背景に主要通貨に対して独歩高となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価がやや方向感の見えにくい展開となるのではないでしょうか。ドル/円がやや上値の重い展開となる一方、米株は底堅い動きを見せており、全体的には方向感の見えにくい状況となっています。昨日の下落に対する調整の買い戻しが入る可能性はありそうで、やや底堅い動きが意識される可能性はありそうです。また、為替相場はドルインデックスの上昇を背景に、ドル/円も下値は堅そうです。110円台半ばでの推移が継続されそうで、リスク志向の動きが意識されるのではないかとみています。