それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はダウが210ドル高となる一方、NASDAQはマイナス圏での引けとなっています。ADP雇用統計は市場予想を上回り、リスク志向の動きが意識される展開となりましたが、ここまでの上昇に対する調整の動きが意識される中でNASDAQの上値が抑えられました。また、米国債利回りは低下傾向からダウの上昇などを背景に持ち直し、小幅まちまちでの引けとなっています。また、ドルインデックスはユーロに対する売りや米国債利回りの持ち直しなどを眺めて上昇し、ドル/円は111円台での推移となっています。円はクロス円でも軟調であり、円安基調が強まる展開となりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価がプラス圏での推移となるのではないでしょうか。ダウの上昇やドル/円の111円台回復などを背景に買われやすい地合いとなりそうです。29000円はやや遠いところですが、可能性はあるのではないかとみています。リスク志向の動きが意識されており、ドル/円も111円台を維持しやすく、株価を押し上げそうです。全体的にリスク志向の動きが維持されそうで、上値を拡大しやすいところです。ただ、ドル/円に関してはここまでの上昇に対する調整の動きなども入りそうで、積極的に買い進む展開となるかは不透明でしょう。