それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は底堅い動きが展開されての引けとなっています。ダウは130ドル高水準となり、日中高値圏での引けです。米国の新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かったことなどを受けてリスク志向の動きが意識される展開となっています。NASDAQも朝方は調整売りに上値を抑えられましたが、ダウの堅調などを背景にプラス圏に浮上しての引けとなっています。ただ、今日は米国の雇用統計が発表となるだけに、様子見ムードも強まりやすい状況だったと言えるでしょう。また、米国債利回りは小幅まちまちでの引けとなっています。ドルは底堅い動きが意識されています。ポンドに対する売りが散見されており、ドルの下値が支えられました。ドル/円はドル買いの流れが強まったことに加え、リスク志向の動きが展開されたことで111円台半ばまで上昇しています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上昇する可能性が高いでしょう。米雇用統計に対する警戒感はあるものの、ダウの上昇やドル/円の堅調などが好感されるのではないでしょうか。一方、ドル/円は底堅い動きは意識されそうですが、ここまでの上昇や米雇用統計を控えていることもあり大きな動きにはなりにくいのではないかとみています。様子見ムードが強まりそうですが、売り込む展開にはなりにくいでしょう。