それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は小幅まちまちでの引けとなっています。パウエルFRB議長の発言などを受けてリスク志向の動きが強まる一方、米国債利回りが大きく低下しての動きとなっています。ただ、買われ過ぎ感からNASDAQがマイナス圏での引けとなるなど、全体的には方向感の見えにくい展開となりました。また、ベージュブックはそこまで材料視されませんでした。為替相場は米国債り利回りの大幅下落を眺めてドルに対する売り圧力が強まっています。ドル/円は110円を割りこむ動きとなるなど、ドル売りが意識されています。また、ユーロ/ドルは1.18ドル台を回復しての推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価がやや上値の重い展開となるのではないでしょうか。ダウは小幅に上昇したものの、ドル/円が大きく下落しており、株価の上値を抑えそうです。ただ、全体的には様子見ムードが強まる状況であり、積極的に売り込む動きとなるかどうかは不透明です。また、ドル/円は110円を挟んでの動きが継続しそうです。ドルに対する売り圧力が強まったものの、ダウの上昇などを受けてリスク回避的な動きが強まる流れにはなっていません。状況としては調整の動きが意識されやすく、大きな動きにはなりにくいといったところではないでしょうか。