それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大幅下落となって引けています。ダウは一時940ドル安水準まで下落し、引けにかけて若干持ち直したものの、結局35000ドルを割り込んでの引けとなっています。コロナウィルスの変異株の感染拡大に対する警戒感が強まり、リスク回避的な動きが強まる展開となっています。また、米国債利回りもおおばば低下となっており、10年債利回りは0.1%低下して1.19%を割り込んでの推移です。一方、ドルはポンドに対する売り圧力の強まりなどを背景に底堅い動きとなり、ドルインデックスはプラス圏での推移となっています。ただ、ドル/円はリスク回避的な動きが強まったことで円買いの流れが意識され、109円台半ばまで下落しています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が大幅下落となりそうです。ダウの急落や円に対する買い意欲の強まりを受けて大幅に下落する展開が予想されるところです。昨日350円安となっていますが、さらに下げ幅を拡大する動きが強まりそうで、27000円台を維持することができるかどうかといった水準まで下落してもおかしくはないでしょう。ドル/円も上値の重さが意識されそうです。ただ、一時109円割れ寸前まで下落したことを考えると、目先は109円台半ばまで押し戻しており、下値の堅さも意識されている状況です。とはいえ、円に対する買い意欲は強まっており、ドル/円も上値の重い展開となるのではないでしょうか。