それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大幅上昇となって引けています。前営業日の大幅下落に対する買い戻しの動きが入り、ダウは一時650ドル高となっています。引けにかけてやや上値は抑えられたものの、それでも540ドル高での引けとなっており、リスク志向の動きが強まる展開となっています。こうした動きを受けて米国債利回りも10年債利回りが一時1.13%台にまで低下したところから急激に持ち直し、現状1.22%台まで持ち直しています。2年債利回りはマイナス圏となっていますが、下げ幅は縮小しています。株高を背景に、債券に対する売りの流れが強まりました。また、ドルインデックスもプラス圏での推移となっています。ただ、調整の動きなども意識されて上値を抑えられています。一時ドルインデックスは93を突破する動きとなりましたが、目先は割り込んでの推移となっています。また、ドル/円は110円を目指す動きとなりましたが、結局届かず109円台後半を推移しています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が大きく持ち直すのではないでしょうか。ダウの大幅持ち直しやドル/円の堅調などを受けてここまでの売りに対する買い戻しの動きが強まる可能性が高そうです。連休を前にしたポジション調整などもありそうで、買い意欲が強まる展開も考えられそうです。また、為替相場はドル/円が110円台を回復することができるかがポイントとなりそうです。ドルの堅調地合いやリスク志向の動きの強まりなどを考えると、可能性は十分にありそうですが、ここまでの上昇を考えると、仮に110円を回復してもさらに積極的に上値を拡大できるかは不透明なところではないかとみています。