それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。米GDPなどは市場予想を下回ったものの、早期の金融引き締めに対する警戒感が後退し、ダウは150ドル高水準となって35000ドルを回復する動きとなっています。株高や米7年債入札の不調などを受けて米国債利回りは上昇しての推移となりました。その一方でドルは下落しての展開となっています。金融政策の先行きに対する思惑から、ドルの上値は抑えられやすい局面ということができそうです。ドル/円は109円台半ばまで下落していますが、クロス円は株高を受けて全体的には底堅い動きとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価がやや上値の重い展開となりそうです。昨日の上昇に対する調整の動きやドル/円の下落などが嫌気されそうです。ダウが上昇しての引けとなっているため、積極的に売り込む展開となるかは不透明ですが、軟調地合いとなるのではないかとみています。ドル/円はドルインデックスの下落などを背景に上値の重さが意識されそうですが、米国債利回りの上昇やNY時間帯で大きく下げていることを考えると、積極的に売り込む展開にはならないのではないかとみています。若干押し戻しつつ方向感を探る流れとなるのではないかとみています。