それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。米JOLT求人件数が過去最高となったことで早期金融引き締めに対する思惑が意識され、さらに前営業日終値で史上最高値を更新していたことで利食い売りが見られたことで100ドル安水準での下落となって引けています。ただ、NASDAQは買い戻しの動きが意識されてプラス圏での引けとなるなど、全体的には大きな動きにはなりませんでした。米雇用統計を通過したことで材料出尽くし感もあり、今週の米消費者物価指数の結果を見極めたいとの思惑が強まる展開となりました。また、米国債利回りは米国の労働市場の堅調を意識して債券に対する売り圧力が強まる展開となり、それに伴いドル買い圧力が強まりました。ただ、円はダウの軟調などを受けて全体的に上値の重い展開となっています。ドル/円はしっかりとした動きとなったものの、クロス円が売り圧力に抑えられました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価がやや上値の重い展開となりそうです。東京五輪が閉会し、追加経済対策や解散総選挙に市場の注目が集まる中、まずは方向感を見極めたいとの思惑は強まりそうです。そうした中で米株の調整の動きや円の堅調地合いなどが上値を抑える展開となりそうです。ただ、全体的には様子見ムードが強まりそうで、大きな動きにはなりにくいのではないでしょか。米株も基本的には堅調地合いであり、積極的に売り込む流れにはなりにくそうです。ドル/円も110円台前半での小動きとなるのではないでしょうか。前営業日終値をを挟んでの動きが意識されるのではないかとみています。