それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。米上院が61兆円規模のインフラ包括法案を可決したことや足元の経済の好調を背景にダウが買い戻される一方で、米国債利回りの上昇などを背景にNASDAQがマイナス圏での引けとなっています。ダウやS&P500は史上最高値を更新しており、基本的にはリスク志向の動きが意識される状況ということができるでしょう。ただ、米金融政策において、早期の金融引き締めに対する警戒感が高まっており、米CPIなどの結果によっては相場が荒れる可能性もあるでしょう。一方、米国債利回りは上昇しており、ドルの下値を支えています。ドル/円はダウの上昇を受けた円売りの流れなどもあり、110円台半ばでの推移です。クロス円も全体的に堅調地合いとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価がしっかりとした動きとなるのではないでしょうか。リスク指呼の動きの強まりを受けて買い優勢の流れとなるのではないかとみています。28000円を回復することができるかがポイントとなりそうですが、可能性は十分にありそうです。また、為替相場においてはドル/円は下値は堅そうですが、ここまでの上昇を受けて上値を積極的に追う動きにはなりにくいのではないかとみています。110円台半ばでの推移を継続するのではないかとみています。