それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。ダウが上昇、NASDAQが下落といった流れが継続しており、ダウは連日の史上最高値更新となって引けています。米CPIが2月来の低い伸びとなったことなどを背景に、早期金融引き締めに対する警戒感が和らぎ、リスク志向の動きが強まっています。ダウは220ドル高水準での引けとなりました。また、米国債利回りは低下しての推移です。ダウの上昇を眺めて持ち直す場面もありましたが、米CPIの低い伸びや米10年債入札の堅調などを背景に、債券に対する買いが強まりました。また、米国債利回りの低下を受けてドルが軟調となり、ドル/円は110円台半ばでの推移となっています。ただ、ダウの上昇を背景にクロス円は堅調地合いとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が堅調地合いとなるのではないでしょうか。ドル/円の軟調が気になるところですが、ダウが史上最高値を更新する中で底堅い動きが意識されるのではないかとみています。市場全体にリスク志向が意識される状況であり、ドル/円も110円台半ばでの推移を維持するのではないかとみています。全体的にはしっかりとした動きとなるものの、大きな動きにはなりにくいといった展開となるのではないかとみています。