それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はダウが280ドル安水準となるなど、下落しての引けとなりました。一時500ドル超の下落となるなど下値を拡大しましたが、引けにかけて若干持ち直す動きです。米小売売上高の悪化などを背景に売り圧力が強まっています。ここまでの上昇に対する調整の動きも意識されており、売り圧力が強まりました。また、米国債利回りは小幅まちまちとなっています。米株の下落を受けて債券に対する買いが意識される一方、米金融当局関係者の発言がタカ派的になってきていることを受けて債券に対する売りが意識される展開となっています。そうした中でドルは上昇しての動きで、主要通貨に対して独歩高となっています。円は対ドルでは売られたものの、リスク回避的な動きが意識される中でクロス円は全体的に下落する展開となりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が軟調地合いとなりそうです。米株の下落などを背景に売り圧力が強まりそうです。ただ、ドル/円は持ち直しており、積極的に売り込む展開ともなりにくいところです。上値の重い展開となりそうですが、日中は様子見ムードが強まる展開となるのではないでしょうか。ドル/円はドルインデックスの堅調地合いが意識されやすく、しっかりとした動きとなるのではないでしょうか。ただ、110円台を回復といった動きはなりにくいところであり、底堅い動きが継続といった展開となるのではないでしょうか。