それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はダウが380ドル安水準と大幅続落となって引けています。35000ドルを割り込んでおり、リスク回避的な動きが意識されています。FOMC議事要旨でほとんどの参加者が年内のテーパリングが適切と主張したことなどが意識され、下値を拡大する展開となっています。ただ、米国債利回りは小幅まちまちとなるなど、FOMC議事要旨に対する見方に若干の違いがあるようです。米国債利回りがまちまちとなる中でドルインデックスは前営業日終値を挟んでの小動きとなっています。その一方でドル/円は一時110円台を回復し、そののちは調整の動きが強まったものの、109円台後半での動きを維持するなど、円安基調が継続しています。クロス円もドル/円の堅調を眺めて全体的に底堅い動きが意識されました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上値の重い展開となるのではないでしょうか。ドル/円の上昇が下値を支えそうですが、ダウが連日の大幅安となる中で昨日の日経平均は上昇しており、修正の動きが強まる可能性が高いのではないかとみています。ドル/円は110円を再度突破できるかに注目ですが、株安の流れが強まった場合は上値を抑えられるのではないかとみています。