それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はダウがマイナス圏での引けとなっています。朝方はデルタ変異株の感染拡大に対する警戒感から売りの流れが強まり、一時270ドル安水準にまで下落しました。しかし、売り一巡後は買い戻しの動きが強まり、一時プラス圏に浮上する展開となりました。引けにかけて再度上値を抑えられたものの、60ドル安水準での引けとなっています。また、NASDAQやS&P500はプラス圏での引けとなっています。こうした動きを受けて、米国債利回りは小幅まちまちとなっています。ただ、ドルは大きく上昇しており、安全資産としての買いやポンド売りなどを意識しての動きとなっています。ドル/円はリスク回避的な動きから円高が意識される一方でドルインデックスの上昇を眺めて前営業日終値を挟んでの動きとなりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が買い戻されるのではないかとみています。ダウは下落しているものの、引けにかけて下げ幅を縮小しています。さらに昨日の大幅下落に対する調整の動きも入りそうで、しっかりとした動きとなるのではないでしょうか。ドル/円も109円台後半での推移であり、株価の下値を支えそうです。日経平均がしっかりとした動きとなれば、ドル/円も底堅い動きが展開されるのではないでしょうか。110円回復の動きも期待できるのではないかとみています。