それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大きく上昇しての引けとなっています。米国の早期の金融引き締めに対する思惑が後退したことなどを背景に、買い優勢の流れが強まっています。また、新たなコロナワクチンが正式に承認されたことで接種スピードが上がるとの期待感も相場の下支え要因となっています。ダウは210ドル高水準での引けとなり、NASDAQなどは史上最高値を更新しての引けとなりました。一方、米国債利回りは小幅まちまちとなっています。株高が債券売りを意識させる一方、金融政策の先行きに対する思惑が債券買いを意識させました。為替相場はドル売り圧力が強まり、円もリスク志向の動きの強まりから売られやすい地合いとなりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が続伸する可能性が高いのではないでしょうか。ドルインデックスの下落を受けてドル/円の上値が重いものの、ダウの上昇などを眺めたリスク志向の動きが意識されており、円安が進行しやすい地合いとなっています。クロス円の上昇などがドル/円の下値を支えそうで、株式市場でも買い優勢の流れが強まるのではないでしょうか。一方、ドル/円は現状109.70円前後を推移していますが、110円を回復することができるかどうかに注目です。リスク志向の動きが意識されて円売りの流れが意識されそうですが、ドルの上値が重く、110円台回復は難しいのではないかとみています。ただ、売りが強まるといった展開にはなりにくく、109円台後半での動きが継続するのではないかとみています。