それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は小幅に上昇しての引けとなっています。コロナワクチンの普及が進むことによる経済回復に対する期待感や、早期の金融引き締めに対する思惑が後退していることなどが意識されて底堅い動き。ただ、ジャクソンホールを控えていることでポジション調整の動きも根強く、上値を抑えられる展開となりました。ダウは30ドル高水準となり、NASDAQやS&P500も上昇しての引けとなりました。一方、米国債利回りは大きく上昇しての引けとなっています。米株の上昇や5年債入札の不調などを背景に債券に対する買いの動きが強まっています。10年債利回りは1.3%を突破して1.33%台での推移となっています。しかし、ドルはユーロなどの上昇を背景に上値を抑えられる展開となりました。また、円はリスク志向の動きの強まりを背景に売られやすい地合いとなり、ドル/円は110円を挟んでの動きとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が堅調地合いとなるのではないでしょうか。米株高やドル/円の上昇を受けて買い戻しの動きが強まりそうです。ただ、米国市場が全体的には様子見ムードが意識されやすい状況となったことなどを受けて日中は方向感の見えにくい展開となるのではないでしょうか。為替相場はリスク志向の動きを受けた円安の流れが維持されそうですが、こちらも積極的に買い進まれる展開にはなりにくく、ドル/円は110円を挟んでの底堅い動きといった流れとなるのではないかとみています。