それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はダウが260ドル安水準となる一方、NASDAQが上昇して史上最高値を更新するといった動きになっています。全体的にはデルタ変異株の感染拡大に対する警戒感が強まる中でリスク回避的な動きが強まる展開となっています。ただ、米国債利回りは大きく上昇しており、米国の金融政策の先行きに対する思惑から債券に対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。また、米国債利回りの上昇などを背景にドルに対する買い戻しの動きが強まっています。ドル/円は110円台を回復しての動きとなっています。ただ、ダウの軟調を受けてクロス円はまちまちでの推移であり、円は全体的に方向感の見えにくい流れとなりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が軟調地合いとなりそうです。ダウの軟調や前営業日の上昇に対する調整の動きも意識されそうで、上値の重い展開となるのではないでしょうか。ドル/円が110円台を回復していることから積極的には売り込まれないのではないかとみていますが、マイナス圏での推移が継続するのではないでしょうか。為替相場はドル/円が110円台を維持することができるかどうかがポイントとなりそうです。ドルに対する買い意欲が根強いため下値は堅そうですが、株安を背景に買い進まれる展開にもなりにくいでしょう。