それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は続落しての引けとなっています。朝方はダウが160ドル高水準となりましたが、買い一巡後はデルタ変異株の感染拡大や米30年債入札の好調などが意識され、リスク回避的な動きが強まる展開となりました。ダウは150ドル安水準での引けとなるなど、下げ幅を拡大しての引けとなっています。また、米国債利回りは大きく低下しています。株安や米30年債入札の好調などが意識され、債券に対する買い意欲が強まっています。10年債利回りは1.30%を、30年債利回りは1.90%をそれぞれ割り込んでの推移となりました。また、米国債利回りの低下を眺めてドルの上値も抑えられ、ドル/円は110円を大きく割り込んでの推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が軟調地合いとなるのではないでしょうか、昨日は30000円を維持しましたが、ダウの軟調やドル/円の下落などを受けて30000円を割りこんでの推移となりそうです。ただ、ここ最近は日本株の堅調が意識されており、日中は下げ渋る可能性もありそうです。一方、為替相場はドル/円が110円台を回復することができるかがポイントとなりそうです。ただ、ドルに対する売りの流れが意識されている状況下ですので、上値の重さが意識されて110円台の回復は難しいのではないかとみています。