それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。インフレに対する警戒感が和らいだことや原油価格の上昇を受けたエネルギー関連銘柄の上昇などが意識され、ダウは一時300ドル超の上昇となりました。コロナウィルスの感染拡大などに対する警戒感は根強いものの、買い戻しの動きが強まりました。結局ダウは230ドル高水準での引けとなっています。一方、米国債利回りは底堅い動き。米株の上昇などを背景に、債券に対する売りの流れが意識されています。ただ、10年債利回りは一時1.30%を突破したものの、その後は上値を抑えられて結局割り込んでの引けとなっています。また、ドルインデックスは小幅に下落しています。円やユーロに対する買いが意識され、ドルの上値が抑えられました。ただ、リスク志向の動きを受けて円買いも一服しており、全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードとなりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が持ち直す動きとなるのではないでしょうか。ここまでの上昇に対する調整の動きも意識されそうですが、ダウの上昇や円買いが一服したことなどを背景に、底堅い動きとなるのではないでしょうか。ただ、ドル/円の上値が抑えられている状況であり、積極的に上値を追う動きにはなりにくいでしょう。為替相場は全体的には小動きとなるのではないでしょうか。リスク志向の動きが意識される一方、北朝鮮のミサイル発射なども意識される状況であり、ドル/円は上値を抑えられる可能性も十分にありそうです。ただ、積極的に売り込む流れにはなりにくそうで、底堅い動きが意識されるのではないかとみています。