それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は小幅まちまちでの引けとなっています。米新規失業保険申請件数が市場予想を上回り警戒感が強まった一方、米小売売上高が市場予想に反して上昇したことなどが好感される展開となり、ダウは朝方120ドル高水準にまで上昇したものの、買い一巡後は270ドル安水準にまで下落する展開となり、乱高下する流れとなりました。引けにかけては下げ渋って60ドル安水準となっていますが、荒い動きが展開されました。米国債利回りは米小売売上高の結果を受けて年内のテーパリング開始に対する思惑が意識されて上昇し、ドルも堅調地合いとなっています。ドル/円も堅調地合いとなりましたが、リスク回避的な動きが意識されたことでクロス円は下落しており、全体的には大きな動きにはなりませんでした。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が底堅い動きを見せるのではないでしょうか。ダウの軟調やクロス円の下落などは警戒されるところですが、ドル/円の堅調や昨日の下落に対する調整の動きなどが意識されるのではないでしょうか。とはいえ、リスク回避的な動きが意識される状況ですので上値は重そうで、マイナス圏に沈む場面もありそうです。また、中国の恒大集団のデフォルトに対する懸念などもあり、予断を許さない局面であることは事実でしょう。また、ドル/円は底堅い動きが意識されるのではないでしょうか。ただ、110円台回復といった動きにはなりにくそうで、狭いレンジでの動きとなるのではないかとみています。