それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は小幅まちまちでの引けとなっています。朝方は買い戻しの動きが強まり、ダウは一時340ドル高水準まで上昇しました。しかし、買い一巡後は上値の重い展開となり、引けにかけて下げ幅を拡大して結局日中安値圏での引けとなり、50ドル安水準となりました。中国の恒大集団のデフォルトに対する警戒感やFOMCを控えての動きなどが意識される局面となっています。また、米国債利回りはまちまちでの引けとなっています。長期債利回りは上昇しており、債券に対する売りが意識されています。FOMCに関してはテーパリング発表が11月に先送りされるといった見方が市場では強まっており、利上げに関してもやや後退している状況です。そうした中でドルはやや上値の重い展開です。大きな動きにはなっていませんが、前営業日の調整の動きが意識されるところとなっています。また、ドル/円は109円台前半にまで下落する展開となっています。リスク回避的な動きが意識されて円に対する買い意欲が強まり、クロス円も上値の重い展開となりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上値の重い展開となるのではないでしょうか。昨日の660円安に対する買い戻しの動きも散見されるのではないかとみていますが、ダウが結局マイナス圏での引けとなっていることや円高の動きなどを眺めて上値を抑えられるのではないかとみています。持ち直した場合に30000円を回復するかどうかはポイントとなりそうですが、少し難しいのではないかとみています。また、為替相場はFOMCを控えて様子見ムードが強まるのではないでしょうか。ドル/円は109円台前半から中盤での動きとなるのではないでしょうか。109円を割りこむ動きにはなりにくいのではないかとみていますが、ドルの上値は重く、買い進まれる展開も予想しにくいところです。