それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大きく上昇しての引けとなっています。中国の恒大集団に対する警戒感が和らぐ中で買い意欲が強まる展開となっています。米景気先行指数が市場予想を上回ったことも好感される展開であり、リスク志向の動きが強まる展開となりました。ダウは一時620ドル高水準となり、結局500ドル高水準での引けとなっています。一方、米国債利回りは大きく上昇しての引けとなっています。米株の上昇やFOMC後のパウエルFRB議長の発言などが意識されており、債券売りの流れが強まっています。ただ、ドルは下落しての動きです。リスク回避的な動きが巻き戻されたことで安全資産としてのドル買いに修正が入る展開となっています。また、円は軟調地合いで、ドル/円も上昇する展開となっています。リスク志向の動きの強まりを背景に円売り圧力が強まっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が大きく上昇するのではないでしょうか。ダウの大幅上昇やドル/円の110円台回復などを眺めて買い戻しの動きが強まりそうです。30000円回復も視野に入るのではないかと思われるところであり、上値を拡大しそうです。また、為替相場はドル/円が堅調地合いとなりそうです。ただ、NY時間帯でも上値を拡大する動きとなっており、ここからさらに上値を拡大できるかは疑問の残るところではあるでしょう。110円台前半から中盤での動きが展開されるのではないかとみています。