それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大きく下落しての引けとなっています。米国の債務上限問題に対する警戒感やブラード・セントルイス連銀総裁がインフレ高止まり懸念を示したことなどを受けてリスク回避的な動きが強まりました。ハイテク銘柄を中心に下げ幅を拡大し、ダウは一時500ドル超の下落となりました。その後持ち直したものの結局320ドル安水準での引けとなっています。一方、米国債利回りはインフレ高止まり懸念などを背景に債券売りの流れが強まる展開となっています。ただ、米株軟調地合いを背景に、債券に対する買いも意識されており、下げ幅は限定的なものとなりました。また、ドルはユーロやポンドに対する買い戻しの動きを背景に下落しての推移です。ドル/円はドル売りの流れが意識されて111円を割りこんでの動きとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が大きく下落しそうです。株安やドル/円の軟調地合いを背景に売り圧力が強まる展開となりそうです。ここにきて日本株に対する売りの流れが強まっていますが、買い戻しの動きもやや期待しにくい展開です。ドル/円は目先110円台後半での推移であり、111円台回復の可能性も十分にありそうですが、ドルインデックスの軟調を眺めて上値は重そうです。111円台を回復しても維持するのが難しいといった展開となるのではないかとみています。