それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はプラス圏での引けとなっています。ダウは朝方450ドル安水準まで下落したものの、引けにかけて持ち直す動きとなっています。米国も債務上限問題に対する警戒感が強まったものの、マコネル上院院内総務が打開策を提案といった報道が流れたことでリスク回避的な動きが巻き戻されています。ただ、インフレ高進に対する警戒感は強まっており、市場には先行きに対する懸念が意識される状況となっています。米国債利回りは引けにかけて上値を抑えられていますが、ドルは堅調地合いでの推移となっています。ドル/円は111.40円前後を推移しており、NY時間帯は比較的底堅い動きが展開されました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が持ち直す可能性が高いのではないでしょうか。昨日は米株の上昇にもかかわらず300円近い下げとなるなど、新政権に対する懸念などから日本株がさえない状況が継続しており、今日も警戒感が強まるところではありますが、ダウの持ち直しやここまでの下落に対する調整の動きなども意識されるのではないかとみています。ただ、円高基調となったことに対する売りも見られそうで、株価の上値は重そうです。米国の債務上限問題もまだまだ予断を許さないところであり、状況次第では売り圧力が強まりかねないところでしょう。為替相場はドル/円が堅調地合いとなるのではないかとみています。昨日のドルインデックスはプラス圏ながら上値を抑えられる展開です。ただ、米株の持ち直しなどを受けてドル/円も底堅い動きとなったことなどを考えると、111円台半ばでの推移を継続するのではないかとみています。