それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大幅上昇となって引けています。米国の債務上限問題に対する警戒感が和らいだことなどを背景に、リスク志向の動きが強まる展開となっています。ダウは朝方550ドル高水準となるなど上値を拡大する展開となり、引けにかけて若干上げ幅を縮小したものの330ドル高で引けています。米国債利回りも株高やインフレ高進に対する警戒感などから債券売りが強まる展開となっています。10年債利回りは6月以来の1.57%台を付けるなど、上値を拡大しています。一方のドルはリスク回避的な動きが巻き戻されたことなどを背景に小幅に下落しての推移となっています。ただ、ドル/円はリスク志向の動きの強まりを背景とした円売りの流れが意識され、111.60円前後で推移しています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上昇する可能性が高いのではないでしょうか。昨日久しぶりの上昇となりましたが、ダウの大幅上昇やドル/円の堅調などを受けて続伸する可能性が高いのではないかとみています。ただ、ここ最近の売りの流れが意識されるところであり、積極的に上値を拡大することができるかは不透明なところでしょう。ドル/円もドルの上値が重いことなどを背景に伸び悩む展開も予想されるところです。とはいえ、リスク志向の動きは意識されており、しっかりとした動きは維持されるのではないかとみています。