それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなっています。朝方はダウが200ドル高水準となったものの、引けにかけて下落して250ドル安水準となっています。メルクが新型コロナウィルス経口治療薬の緊急使用許可を申請したことなどを受けて買いの流れが強まりましたが、原油高を受けてインフレに対する警戒感が強まりリスク回避的な動きが強まる状況となっています。米企業収益に対する懸念が意識される中、株価は下値を拡大して日中安値圏での引けとなっています。また、昨日はコロンブスデーで債券市場は休場となっています。為替相場はドルが円に対する買い圧力の強まりなどを受けて上昇し、ドル/円は113円台前半から中盤での動きとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上値を抑えられるのではないでしょうか。ドル/円は大幅上昇となっており、下値を支える可能性はありますが、米株が大きく下落していることや前営業日の大幅持ち直しなどに対する調整の動きなどが意識されるのではないでしょうか。原油高に対する警戒感は強まっており、日本株の上値は抑えられるのではないかとみています。また、為替相場はドル/円が113円台を維持することができるかどうかに注目です。ドル堅調地合いを眺めて底堅い動きとなるのではないかとみていますが、リスク回避的な動きが強まる中で上値も重そうです。113円台半ばでの小動きとなるのではないかとみています。