それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大幅上昇となって引けています。米新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かったことなどを背景にリスク志向の動きが強まりました。インフレに対する懸念が生産者物価指数の発表を受けて若干和らいだことや企業決算の好調なども好感され、売ダウは530ドル高水準での引けとなっています。一方で米国債利回りは長期債を中心に低下する動きが継続しています。生産者物価指数が市場予想を下回った事で過度なインフレ期待が巻き戻される展開となり、長期債を中心に債券に対する買い戻しの動きが強まっています。それに伴いドルも上値を抑えられての動きとなっています。ただ、リスク志向の動きの強まりを背景に円売りの流れが意識され、ドル/円も上昇しての推移であり、クロス円も上値を拡大しています。円は主要通貨に対して独歩安となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が上昇する可能性が高そうです。ダウの大幅上昇や円安基調が好感されての動きとなりそうです。昨日の段階で410円高となっていることから、日中は買い意欲が鈍る可能性もありそうですが、基本的には買い優勢の流れが維持されるのではないかとみています。ドル/円も113円台中盤から後半での動きとなっており、114円を回復するかに注目ですが、ドルインデックスが下落していることなどもあり、上値を拡大できるかは不透明です。114円台は難しいのではないかとみています。