それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。ダウは米国の金融政策の先行きに対する思惑などを背景に朝方から250ドル安水準となりました。しかし、日中は買い戻しの動きに支えられて下げ渋り、一時プラス圏に浮上する場面もありました。引けにかけてやや抑えられてマイナス圏に転落したものの、30ドル安水準での引けとなりました。また、NASDAQは買い戻しの動きが強まり、プラス圏での引けとなっています。一方、米国債利回りはインフレ懸念から債券に対する売りが意識されやすい状況が継続しています。30年債利回りは小幅にマイナスとなったものの、10年債利回りは大きく上昇して1.60%台を回復する動きとなっています。こうした動きを受けてドルインデックスは底堅い動きとなっています。とはいえ、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まりました。ドル/円も114円台前半から半ばでの推移が継続しており、方向感の見えにくい展開となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が方向感の見えにくい流れとなりそうです。米株はまちまちでの引けであり、ドル/円も小動きとなっています。前営業日も40円安と大きな動きにはなっておらず、手掛かり材料難といった状況となっています。中国経済に対する警戒感などが強まる中で上値は抑えられそうですが、積極的に売り込む展開となるかは不透明です。ドル/円も114円台での推移が続きそうで、全体的に方向感を探る展開で終始するのではないかとみています。