それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。ダウは200ドル近い上昇となるなど上値を拡大しています。住宅関連の指標は市場予想に届かなかったものの、企業決算の好調などを背景に買い意欲が強まり、朝方からプラス圏での推移となりました。日中も買い意欲が維持されて上値を拡大し、日中高値圏での引けとなっています。また、米国債利回りはまちまちの推移となっています。10年債利回りなどは株高やウォーラーFRB理事の高インフレが維持された場合は早期利上げもといった発言などが意識されて上値を拡大しました。一方、為替相場はドルインデックスが下落しています。米長期債利回りは大幅上昇となったものの、金融政策などを背景にポンドに対する買いが意識される中でドルの上値が抑えられました。また、円は軟調。リスク志向の動きが強まる中で円売り圧力が強まっています。ドル/円はドルインデックスが下落したこともあり、前営業日終値を挟んでの動きとなりましたが、クロス円は買い意欲が強まりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が堅調地合いとなるのではないでしょうか。ダウが上昇し、円安基調となっていることなどから買い意欲が強まりやすい状況です。ただ、昨日の上昇に対する調整の動きなどが意識されて日中は伸び悩む場面もありそうです。ただ、全体的にはリスク志向の動きが意識されやすいところであり、上値を拡大する可能性が高いのではないかとみています。一方、為替相場においては円売りの流れが継続するのではないでしょうか。ただ、昨日の段階でかなり上昇してきていることや、ドルインデックスが下落していることなどを受けてドル/円は114円台前半から半ばでの推移となるのではないかとみています。